赤くてかわいくて甘酸っぱくて、世の人々の、特に女性の心をつかんで離さないフルーツの王様、苺。
この時期になると至るところでストロベリーブッフェをやっている。
私もその中の一つ、ヒルトン大阪3F中華レストラン“王朝”の「ストロベリー&点心ランチブッフェ」に行ってきた。
友達に誘われたのだが、正直最初は気が進まなかった。
ヒルトン大阪のブッフェといえば35Fのウィンドーズオンザワールドでしょう!?
それに、雑誌などでよく紹介されているのは2Fチェッカーズのいちごブッフェだ。
なぜ点心といちごという奇妙な組み合わせのブッフェに行かねばならんのだ?
しかし、この思いはいい意味で大いに裏切られた。
まず、点心のレベルの高さだ。
翡翠餃子、海老餃子、牛肉とクワイの餃子などの点心は全部で9種類。
見た目も美しく、すべておいしかった。
苺のマスタードソースという「?」なモノもあったがこれが甘酸っぱくて美味しい。
マスタードが苦手な私でもいっぱいつけたくなる。
そしていわゆる点心だけでなく、春巻、スペアリブの炒め物や大根餅といったものや牛肉入りチャーハンとカニ入り中華スープまで食べ放題だ。
そして、点心と苺だけかと思いきや、メインディッシュ1品を
・牛フィレ肉とフォアグラの豆鼓ソース(+1,000円)
・海老のチリソース
・鶏肉の沙醤炒め
・ストロベリー酢豚
のうちから1つ選べるのだ。
私は海老チリを選んだ。
プリプリのエビ。文句なしにホテルの中華料理。
メインと点心だけでもかなりの「元とれ」感だ。
手前から時計回りにロールケーキ、ゴマ団子、スコーン、ショートケーキ、バームクーヘン、そして奥にトライフル、右がマカロン。
同じくカップケーキ2種、ヨーグルトムース、奥にガスパチョ。
苦手な杏仁豆腐とゼリー以外はすべて食べたと思う。
一見重そうに見えるスコーンやカップケーキも
スコーンはホロッホロ、カップケーキはフワッフワで何個でも食べれそうだ。
スタッフの方々も気さくで、「ポケットにそのまま入れるのであればお持ち帰りOKですよ」なんて冗談を言ってくれる。
そして何よりも特筆すべきは、「空いている」のだ。
普通、ホテル等のビュッフェは、開始時間直後は料理に長蛇の列ができ、食べ物にたどり着くのにとても時間がかかる。
制限時間のうち、大部分を「待ち」に費やす。
ところがここのビュッフェはそれがなかった。
待ったところでせいぜい2~3人だった。
おかげで90分を大いにゆったりと堪能できた。
本当は秘密にしておきたい。
私だけの穴場にしておきたい。
しかし、私はレストランの売上に貢献できるほど何度も来れるようなセレブではない。
ここは、来年も再来年もこのバイキングを開催してもらえるよう、世の人にこのストロベリー&点心ランチビュッフェのよさを伝えることにしよう。
では、できれば来年また会おう。